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2009年
10月会報

 
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『NY&CTトライアスロン便りその5』〜From 中野JCニューヨーク支部長 大島 啓文
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10月10日(土)〜12日(月) 西伊豆トライアスロン大会

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★ 『NY&CTトライアスロン便りその5』
 〜From 中野JCニューヨーク支部長 大島より

日本はインフルエンザが改めて猛威を振るい始めているとのこと、皆さん無事にお過ごしでしょうか?

さて第5回の今回は前回レポートの最後でお知らせしましたとおり、Ironman USA Lake Placid 2009の参戦レポートを寄せたいと思います。

Lake Placidと聞けば、皆さん1980年の冬季オリンピックの開催地として記憶されている方も多いと思います。このLake Placidはマンハッタンから真北に車で6時間弱ほどのAdirondacks公園の中に位置する、例えると日本の上高地をアメリカンサイズで大きくしたような雰囲気を持つとても風光明媚なロケーションにある公園です。この場所で7月26日(日)にLake Placid Ironmanに参加してきました。

7月24日(金)・・・移動日

7/26(日)のレースに、今回は車で自宅から往復できることもあり金曜日の早朝発で昼前には現地入りしました。街の入り口にはスキージャンプ台が左前方からビジターを迎え、街の中心地にはSwimコースであるMirror Lakeがあります。
落ち着いて会場入りしたかったのですが、現地に近づくにつれ最後の調整とコース試走をしている選手とたくさんすれ違い、ただでさえ練習が足りないことから来る不安が追い討ちをかけるような焦りが募るまま、はやる気持ちを抑えて選手エントリーへ向かいました。
このLake PlacidはIronman USAと冠するレースということから非常に大規模で、今年のエントリーはなんと約2,500名。毎年、その年のレース翌日に翌年のエントリーがありますが、現地に出向いて申し込む人は優先的に受付られるというその人の数だけで満員御礼になるほどの超人気レースです。主にアメリカのニューヨーク、マサチューセッツ、カナダ東部からの参加者が7、8割を占め、あとはヨーロッパやアジアなどからも相当数という感じです。
前々日なので身体を休めることに専念しようかと思っていましたが、レース前はいつものことながら行きかう選手全員がとても強そうに見え、迷っていたバイク試走を20Kmほどやりました。
軽く汗を流し、過去2回とも整備を怠ってレース本番でメカトラブルにあった反省を踏まえてバイクメカの調整も終え、夕方からWelcome Carbo Partyに向かいました。さすがに2,500名の選手と関係者を収容できるのは街中にはなく、車で5分離れた馬術競技場に巨大なサーカステントのようなイベントスペースが設営されたその中でPartyは行われ、アメリカのケータリングにしては文句のないパスタ、ラビオリ、チキンを楽しみました。それにしても参加者のすごい数。席だけでも4,000席ほどあったのではないでしょうか?それでも座りきれず、立ち見の選手もちらほらでした。
Partyのあとに競技説明会がありましたが、これだけ?と思うほどシンプルで概要のみ。そもそも大会要綱も事前にメールでPDFファイルが送られてくるのみですし、他のIronmanから比べるとあまりに大雑把で情報が足りないように思いましたが、後から思うとUSのIronmanはより自己責任・自己管理性を喚起する趣向になっているようです。説明会のみならず、自分がどうレースするかによってしなくてはいけない準備を考え、必要な行動をせよ、ということですね。ただ、唯一ドラフティングとペナルティーについては日本よりも厳重に注意を繰り返していました。

7月25日(土)・・・レース前日

いよいよ前日ということで、Bikeとトランジションバッグの預託、車でのコース下見に出かけました。まず最初に驚いたのは、参加者が2,500名だから当然なのですが、トランジッションエリアのそのスケールの大きさです。Bikeラックの多さを見ていただければご覧の通りですが、スピードスケート会場であったOlympic Ovalをほぼ埋め尽くしてしまうほどの数の多さです。このラックへのバイクセットに際し、バイクメンテナンスチェックやヘルメットチェックなど全くなく、拍子抜けしながら746番のラックにバイクをセットし、トランジションバッグを預けた後は車でバイクコースとランコースを下見に出かけました。
バイクもランも2周回の設定ですが、なんせ山の中なのでアップダウンは思った以上にあります。Bikeコースは西伊豆や柳沢峠のように急勾配でひいこら言わないと上がって行けない登りというより、コンスタントに上り続ける我慢我慢の登りといった感じで、気がつくとボディーブローのようにあとからダメージが脚に残るタイプの勾配が続きます。ランは1周回につき2箇所大きなアップダウンがありますが、距離が短いのでたいしたことはないと思いつつ、こちらは勾配が厳しい分きつそうでした。(丁度、井田の集落から県道に出るまでの登りといったところです。)
ひとつ印象的だったのは、Runコースで果てしなく先の見えない長い直線がありますが、そこに家族やチームからの応援のプラカードがきれいに立て並べてあったことです。明日、これで元気をもらう人も多いだろうな、と思いながら、自分は元気に通過したいと思うばかりでした。
コース下見を終え、コースのキツさはある程度覚悟していたこともあり、そう大きなショックもなくこの日は早めに9時にはベッドに入り休みました。

7月26日(日)・・・レース当日

3時半に起床。自宅から持ち込んだ炊飯器で炊いたおにぎり、インスタント味噌汁、パン、バナナにPower Barをお腹に入れて、5時にホテル出発。前述の通りガイドがないので、Special Needs バッグの預け場所に迷い、Pre-Swimバッグの預け場所を探したりで、予想以上にばたばたしたまま6:30のSwim Check-Inへ。それにしてもすごい数の選手です。Japanや佐渡の比ではありません。6:50にプロカテゴリーの選手約50名が一斉にスタートし、我々一般エイジグループは7:00丁度に一斉スタート。水温は思ったより低くなく24度ほど。2周回で1周目終了後一旦砂浜に上陸するコースですが、なんせ人数が多いのでスタート直後のみならず、1周目の後半までずっとバトルが続く状態でこれで結構体力を消耗してしまいました。ただ2周回目は同じ程度の泳力約10名くらいと団子になって進み、予定通り丁度1時間でSwim Finish。Swim Finishからトランジッションエリアまで約300mの沿道を多くのギャラリーに囲まれながら200位弱で通過。あまりSwimのトレーニングができなかった中では、前半のバトルの影響も結果的には少なく無事終了でバイクにトランジションでした。

バイクはスタート直後からそれはそれはすごい数の選手の一団。ドラフティングを避けようにも前にも後ろにも左にも重なるように人が鈴なりで、2,500名の多さをここでも痛感。バイクも同じコースを2周回で、スタート直後約10kmほど5,6%の登りが続く。思ったより脚が重く感じたので、これまでのレース展開であればあまり焦らずにペダルを回すところですが、今回の目標の一つとしてBikeを躊躇せず最初から踏んで5時間半を切ることを目指していたので、後悔のないように積極的に行きました。ただコース下見で予想したようにコンスタントに続く登りに1周目の後半あたりから大腿四頭筋に疲れを感じ始め、2周目に入るといよいよ疲労も蓄積してきて、当初の目標の5時間半も心許なくなってきた。、がここで弱気になってはせっかくのチャレンジも無駄になるので、我慢我慢でフロントをインナーに入れてケイデンスをキープしながら進みました。Zippのディスクホイールの一団にガンガン抜かれ、疲れに加えて追い討ちをかけるようにかなりがっくり。ボディーブローで??効いてくる疲れに補給を摂る食欲もなかったのですが、食べないとキレると思い、Special needsも口から押し込んで何とかBike Finish。終ってみるとやはり2周目の踏ん張りが足らず目標時間を11分オーバーした5時間41分でした。前半の勢いがダメージとして残り、トランジッションでランシューズに足を入れた時、かなり疲労が大きいことを感じずにはいられませんでした・・・。

今回のランの目標は3時間25分。こちらUSでは多くのトライアスリートが試し始めているNewtonのランシューズに期待をかけてのスタートです。良い記録を期待すべく1ヶ月前に購入してからだいぶ慣れてきていました。大腿の重さもかなりきつかったのですが、早くトランジッションの違和感を取りたかったのでアップテンポ気味で最初の数マイルを進みます。そうすると、思いのほか脚も軽快になり、Bikeで抜かれた一団を早くも2マイル地点で10名ほどパスし『もしかしたらこれはNewtonシューズ、良いかも知れない!』と期待を膨らませながら少々オーバーペース気味はわかりながらも8マイル地点を通過。バイクでぶち抜いていった前を行く他の人たちが面白いようにポコポコ落ちてくることもあって、1周回目で恐らく30名はパスした感じでした。Runも同じコースですが、1周目終了まで調子が良く、なんと丁度ハーフで1時間40分!この調子だと目標の3時間25分も夢ではないことがわかり更に気合いを入れて2周目に突入。2周目直後にSpecial Needsなので後半切れないように補給食と塩を多めに摂りました、がここからが試練の始まりでした。
エイドには塩が無いため自分で用意しなくてはいけないことがわかったのは前日の夕方、同じチームの代表Jonとの会話からでした。これまでのレースでやはりラン後半足が痙攣しそうになる予兆を何度も感じたこともあり、塩分だけは取りこぼさないよう留意したため、Special Needsのミニおにぎりに塩多目で調合したのですが、これが何を間違ったのか、塩を食べているかと思うくらいの量が入っており(何でそんな量になったのか思い当たらないのですが)、喉をまったく通りません。エイドの水で流し込んだものの今度は胃が受け付けず、15マイル地点から何度もこみ上げて来るものが・・・・・。快調だったペースも急ブレーキがかかり、日差しも強くなってきたので水分補給が不可欠なレースコンディションにもかかわらず口から何も入れられず、好調から一転して過酷な後半となりました。
ペースも落ち、意気消沈も激しかったのですが、何しろ沿道の応援が一部を除いてほぼずっと誰かがいるようなにぎやかさだったので、しかも今回のゼッケンには名前が印刷されているので、名前を目に留めて気さくに呼んでくれます。なのであまりだらしないのも格好悪いなーと思ったりしている頃、約18マイル地点くらいだったと思いますが喉も胃も多少落ち着いたので気を取り直して復路を進みました。このころにはもう目標タイムは頭に無く、とにかく最後までペースを維持して走りきることだけを考えて我慢が続きましたが、やがて本部に近くになるにつれ沿道の盛大な応援にも背中を押され、残り2マイルのMirror Lakeまで戻ってきた時は何とかこのまま行けると確信し、残りは夢中でOlympic OvalのFinish Lineまで進み無事Finishしました。

結果は10時間25分。目標である10時間には遠く及ばず、記録的には残念でしたが、総合順位は思ったより良く106位でした。やはりBikeがまだまだノロマであることを再認識し、例えば今回のレースで同じAge GroupのKona Slot獲得者を見ると5時間15分前後で上がっているので、ほぼ30分力が足りないようです。30分と一言で言うと長い時間ですが、単純計算では1Kmあたり10秒短縮すれば180Kmでは30分になり、ちりも積もればのこの30分に私の課題があることを再認識しました。

おまけの話しですが、実はゴールの後、これまでのレース経験から多分あるだろうと思っていたシャワーがなかったため、Finishしてから急激に身体が冷えてしまい、Runの補給の失敗の影響もあったのかとたんに具合が悪くなりメディカルテントで臥せってしまいました。しかも2時間も。今回は最後の最後まで想定外の事態に翻弄されたレースでした。

レース終了・・・振り返って

日本にいるとなかなかこの遠方のLake Placidに参加することはできないと思いますので、こちらに在住の間に参加できたことはとても良い経験だったと思います。規模の違い、参加選手のモチベーション、大会運営の力の入れる点の違い、またそもそもアメリカ人の国民性として”楽しむ”ことを根底に据え置いた数々の演出や趣向の凝らしは、これまで私が参加したロングの大会とは異なり多くの点で新鮮でした。一方、自己責任、自己管理を喚起・尊重するスタイルは我々中野JCの年次恒例イベントである西伊豆トライアスロンと通ずるところがあり、年々レース開催環境が工夫され、次第に便利になり、レース主催側の配慮が行き渡るレースもある中、むしろトライアスロンの原点としていつも頭に入れておくべきことだろうと思いを新たにしました。

というわけで、総括としては、
・いいのやらよくないのやら、あまり練習しなくても可もなく不可もないとわかったSwim
・やっぱり後半のスタミナが課題で、1Kmあたり10秒短縮しないことには話にならないBike(ただし、頭打ちの感あり・・・。)
・補給食のトラブルは別としても、人気のシューズにあやかっているだけでは3時間25分はまだ夢のままであるRun
という形で終わったLake Placid、また新たなチャレンジが見えてきた有意義なレースでした。

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掲示板への誘い 〜from 喜連寛武

 クラブの皆さんが活動にあまり参加できる状況でない昨今でありますが、会員である以上、どのようにお過ごしであるか、いろいろ知りたいと思っています。
というよりは、クラブの仲間同士ですから、知り合うべきでしょう。
だから、せっかく立ち上げたホームページの閲覧、そして掲示板を大いに利用して、コミュニケーションをとりありましょう!!

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