中野JC(ジョイ・サークル)は、市民スポーツクラブとして1985年春に設立して以来、その名の通りジョイ(楽しく喜びに溢れた)サークル(友情に満ちた集まり)として、トライアスロンをはじめマラソン、サイクリング、スイミング、ハイキング、そのほかさまざまなスポーツ行事や行楽を通じて、サークルメンバー同士、共に喜びと楽しみを分かち合い、心身の鍛練と向上に努めてまいりました。
しかしまた、私たちサークルが目指すものは、スポーツが単に肉体や精神の鍛練に終始するだけでなく、また各種大会において自己記録の更新や勝利を獲得することだけでなく、何よりもサークル活動全体を通じてメンバー個々人が人間としての知恵と見識を身につけ、スポーツマン同士の友情と友愛を深め、心の豊かさと潤いを得るための活動でなくてはならないと確信しています。その意味で私たちのサークル活動は、競争の勝利ではなく、人間としての勝利に結びつくものでなくてはなりません。
ところで私たちのサークルメンバーは、通信連絡費として年間1,000円の会費の納入が義務づけられていますが、それ以外の練習会、合宿、大会参加などの活動経費はすべて受益者負担の原則に基づき、参加したものが応分に負担することになっています。そうすることによってメンバーは、サークル活動への参加に関し自らの義務と責任を自覚し、スポーツマンとしての自主性と創造性を高めることができるからです。
また私たちは、そうしたサークル活動の意義と精神を理解する人であれば、年齢、性別、職業など、一切を問わず入会を認め、平等かつ互恵の精神に基づき交際してまいりました。和気あいあいと友情の輪を拡げることが、何よりも市民クラブの市民クラブ活動たるゆえんと思うからです。ですから私たちは常に市民クラブの原点に立ちつつ、今後ともスポーツ文化の創造に向けた活動を展開していきたいと願っています。
そしてまた、私たちはいままでのサークル活動の経験から得られた多くの知識と教訓を生かしながら、スポーツの楽しみと喜びを存分に味わいつつ、さらに私たちサークルメンバーの友情と信頼の輪が、人間として生きる感動を与え続けてくれるであろうこと、そして人格の形成に多大な影響をおよぼしてくれるであろうことを願っています。
2003年4月
中野JC代表 島田文武
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